2023年10月現在、札幌支店法人営業一部に所属する遠藤 未咲子。入社当初は事務職でしたが、あるお客さまへの対応が転機となり、法人営業部に異動しました。迷わず挑戦を決めた行動力の背景にある信念、そして喜んでもらいたい一心でお客さまと日々接する遠藤の営業に対する想いに迫ります。

かんぽ生命の保険に助けられた過去。事務職からスタートし、営業職への異動を志望

仕事をしている様子 2017年に新卒入社した遠藤。かんぽ生命への就職を選んだ決め手のひとつは、大学時代に所属していたハンドボール部で大けがを負った時、保険に助けられたことでした。
遠藤 「前十字靭帯断裂という大けがをしてしまい、手術のために1カ月ほど入院することになったんです。松葉杖の生活になって、アルバイトをすることもできず、当時はどん底のような気分でした。

 そんな時に、親が加入していたかんぽ生命の保険や、部活動で加入していた傷害保険から保険金を受け取ることができ、お金の面ではそれほど困らずに済んだのです。悩みの種がひとつ減ったことで少し前向きな気持ちになれました」
この経験を通じて遠藤が痛感したのが、大きなけがや病気になると生活に支障が出るだけでなく、気持ちの面にも影響が及んでしまうということ。しかし、「保険を通して金銭面で安心できれば、気持ちも少し前向きになれる」ことも実感したと振り返ります。
遠藤 「保険に助けられたこの経験があったからこそ、私は保険業界を志望しました。そして、かんぽ生命を選んだのは、たくさんの人の生活をあらゆる面から支えられる日本郵政グループに魅力を感じたからです」
現在は法人営業部の一員として活躍する遠藤ですが、4年目までのキャリアは業務部に勤務する事務職でした。業務部では、法人営業部の社員がお客さまからお預かりした保険金の請求書類や保険契約の申し込み書類などの対応、給与関係、人事関係の手続きなど幅広く経験しました。
 遠藤 「業務部での仕事に慣れてきたころ、『新しいことに挑戦してみたい』と思う出来事がありました」
 挑戦してみたい新しいこと――その選択肢として遠藤の頭に浮かんだのは「営業職」。業務部で対応したお客さまとの一本の電話が、そのきっかけでした。
 遠藤 「お電話の内容は保険契約に関するご要望で、お客さまのお話をしっかりと聞き、なんとかできないかと一生懸命対応したところ、『遠藤さんに対応してもらって良かったです。ありがとうございました』と最後に感謝の言葉を伝えてくださったんです。
 
この経験から私は、『"思いやる気持ち"をもってコミュニケーションすることで、お客さまに喜んでいただき、さらに感謝の声をいただくこともできる仕事なんだ』と、あらためて実感することができました」
飲食店や小売店など接客のアルバイト経験が豊富で、人とコミュニケーションに慣れていた遠藤でしたが、はじめは「営業は大変そう」というイメージをもっていたと言います。しかし、この経験を経てお客さまと接する機会がより増える「営業」をやってみたいという気持ちが芽生えていきました。
 
 また、当時の遠藤は入社5年目。まだ若手として失敗が許される今のうちにチャレンジしたいという気持ちもありました。
 遠藤 「長い目でキャリアを考えたときに、仮に営業の世界に飛び込んで失敗したとしても、若いうちなら方向転換はしやすいはずです。異動するなら今しかないと思っていました」

メモの手を止めず、鏡を置いてテレアポ。がむしゃらに奮闘した異動1年目

テレアポの様子 札幌支店法人営業一部に異動した遠藤は、今でこそ100社以上の企業を任されていますが、異動直後は慣れない業務に苦戦しました。
遠藤 「とにかくわからないことだらけでした。営業の方法もわからなければ、企業とお話をする上で必要な財務の知識もありません。そんな自分に今できることはなんだろうか――そう考えた結果、上司の姿を見て学んでいこう、と決心しました。その後は上司に同行させてもらい、ひたすら観察してメモを取っていました」
「2年目からはひとりで営業ができるようになりたい」と考えていた遠藤。最初の1年間はそのための準備期間と捉えて、上司を手本に、営業としての基本から実践で役立つ知識まで、多くを吸収しようと努めたと言います。苦戦していたテレアポも、工夫を凝らして克服していきました。
遠藤 「電話は非対面のコミュニケーションだからこそ、声に表情を乗せることが大事だと気づいたのです。いちばん効果があったのは、鏡を目の前に置いて電話することでした。
 
 断られるたびに、声や表情がどんどん暗くなってしまうので、鏡に映る自分を相手だと思いこみ笑顔で話をすると、表情につられて自然と声も明るくなっていきます。次第に相手の反応が変わって、結果もついてくるようになりました」
必死に努力をしていた遠藤ですが、1年目から結果が出たわけではありません。なかなか思うような結果が出ず、落ち込む日々も経験しています。
遠藤 「頑張っても結果につながらず、心が折れそうになることは何度もありました。でも以前、法人営業部長が『営業の神さまは絶対に見ている。諦めず続けることが大事だよ』と話していたことを思い出し、辛い時も、ずっとその言葉を支えにして頑張り続けることができました」
そして2年目のある日、努力が目に見えるかたちで実を結んだ、遠藤にとって忘れられない出来事が訪れます。

ひとりで初めての企業訪問。念入りな準備の背景にあった「喜んでほしい」という想い

集合写真 遠藤にとっての転機。それは、これまでご契約がなかった企業を初めてひとりで訪問したときのことでした。
遠藤 「実は上司に同行しているときから、『早くひとりでお客さまとお話をしてみたい』と思っていたので、企業にひとりで訪問する時はワクワクする一方で、『自分ひとりで大丈夫だろうか』と不安もありました。先輩や上司がいれば、至らない点があった時にサポートしてくれますし、頼ることもできますから、それができない状況に不安を感じていました」
自らの不安を払拭するためにも、準備に力を入れた遠藤。訪問先企業のHPや業界のことを徹底的に調べました。その熱意は、訪問当日「そんなに私たちの会社のことを調べてくれたの?」と訪問先の社長が驚くほどのものでした。
遠藤 「お客さまのことを調べていたからこそ、当日の会話も弾みましたし、最終的に、『こんなにうちの会社のことを調べて来てくれた人は、遠藤さんが初めてです。ぜひお願いします』と言っていただけたんです。自分のことを信頼して選んでいただけた、ということが何よりもうれしかったです」
お客さまのことを念入りに調べるその背景には、お客さまに喜んでほしいという、遠藤の想いがあります。
 遠藤 「『どんな営業社員が来たらお客さまはうれしいだろう?』と日々考えています。事前準備に時間をかけているのも、それが理由です。相手が自分のために時間や手間をかけてくれることは、誰でもうれしいじゃないですか。
 
 また、訪問後にはお礼の手紙を書くこともあります。訪問先の社長のお話をお聞きして、教えていただいたことへのお礼を伝えたい、そんな想いで手紙を書いています」

やらなかったことを後悔したくない。挑戦心と、お客さまを想う姿勢を大切にこれからも

遠藤未咲子 自分に必要と感じること、やりたいと思ったことが見つかるたびに迷わず行動を起こし、自らキャリアを切り拓いてきた遠藤。その行動力の裏には、確固たる信念があります。
遠藤 「何かをやりたいと思っても、実際に考え始めるとできない理由が必ず出てきます。しかし、『やっぱり、あのときやっておけばよかった』と後悔したくないので、難しそうだと感じても、やりたいことには挑戦しようと決めています」
営業職に挑戦し、やりがいを感じている遠藤。かつての自分と同じように、「営業職が自分に務まるだろうか」と不安を抱える若手社員に届けたいメッセージがあります。
遠藤 「営業職と聞くと、『難しそう』『大変そう』というイメージがあるかもしません。実際、私自身が、そのイメージを持つひとりでした。しかし、やってみて思うのは、相手のことをもっと知りたいという気持ちと思いやる気持ちがあれば、きっと誰でもチャレンジできる仕事だということです。
 
 それに、営業職を続けていると、頑張ってきてよかったと感じる瞬間も少なくありません。たとえば、『遠藤さんが勧めてくれた保険だから入るよ』と言っていただけた時は、とてもうれしく、頑張ってよかったと実感します。一生懸命にお客さまと向き合い続けていれば、いつか温もりのある言葉をくださる方ときっと出会えるはずです。
 
 そして、そんな風に自分に信頼を寄せてくれる人の存在は、自分の仕事へのモチベーションにもなっています。頼られることは誰だってうれしいじゃないですか。もちろん大変なこともありますが、やりがいを感じやすい仕事だと思います」
目の前のお客さまのために何ができるのか。どうしたらお客さまが喜んでくれるのか。そんな素直で真っ直ぐな気持ちを携え、遠藤はこれからもお客さまに保険の魅力を伝え続けます。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです

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