一時払終身保険「つなぐ幸せ」に込めた想い。ご家族に想いをつないでいきたい
かんぽ生命保険では、2024年1月4日から一時払終身保険「つなぐ幸せ」を発売。主に中高齢層のお客さまを対象にした商品で、大きく3つの特徴を備えています。小俣 「1つめは、ご契約者さまに万一のことがあった場合、一時払保険料以上の死亡保険金をお受け取りいただける点です。死亡保険金は受取人さまからの請求手続きにより、葬儀費用やご遺族の生活資金などを素早く準備することができますので、万一のリスクにしっかりと備えられ、お客さまにご安心いただける商品です。一時払終身保険「つなぐ幸せ」の開発に企画段階から携わってきた小俣。商品名に込められた想いについてこう話します。
2つめは、健康状態に関する告知が不要な点です。そのため、入院中などの場合を除き健康状態にご不安がある方でも加入いただけます。
3つめは、医療特約の付加が可能な点です。一生涯、病気やケガにも備えることができるため、たとえば入院などによりご家族に負担をかけたくないという想いにもお応えできる商品設計となっています」
小俣 「近年、『終活』という言葉が身近になりましたが、開発の背景には、そうしたトレンドへの意識もありました。一時払終身保険『つなぐ幸せ』は中高齢のお客さまの終活準備ニーズにお応えする商品ということで、お客さま自身に万一のことがあったときに、ご家族など大切な方への想いを、当社がつなぐお手伝いをするという意味合いを込めています。
また、『つなぐ』と『幸せ』というシンプルな言葉の組み合わせですが、かんぽ生命保険らしくあたたかみがあり、『終活』というナイーブなテーマですが、お客さまに前向きな印象に受け止めていただけることを意識した商品名にしています。
商品名はかんぽ生命保険らしさがわかりやすく伝わるような名前を考えています。すでにある商品のように、一時払終身保険『つなぐ幸せ』もお客さまに親しんでいただけるものになると嬉しいです」
お客さまの真のニーズに応えるために。新商品開発に向けた調査と分析
商品開発部に異動となる前は、文書法務部で企業法務を担当していた小俣。担当部署の1つとして商品開発部に対してリーガルチェックや法務相談を行う中で、商品開発への意欲が芽生えてきました。小俣 「商品開発部のメンバーとは日常的にやり取りし、法務面からのアドバイスを行なっていたため、徐々に商品開発部の業務内容や商品開発にかける想いが高まってきました。商品開発に対して、入社当初から将来携わるチャンスがあればと、自身のキャリアプランに組み込んでいたこともあり、異動が決まったときは前向きに取り組んでいきたいと思いました」配属後、小俣が最初に携わったのが更新制度(※)導入に向けた準備。社内の関係部門と調整しなければならないことの多さに驚いたと言います。
小俣 「商品開発では、社内のさまざまな部門との連携が欠かせません。営業部門と商品の販売方法について検討したり、事務部門と事務設計について精査したり。各部門の考えや意見を汲み取りながら、商品をかたちにしていく必要がありました」2022年10月に更新制度の導入をやり遂げた後、小俣が取り組んだのが、新商品となる一時払終身保険「つなぐ幸せ」の開発でした。
小俣 「最初に着手したのは市場調査です。社会や経済の動向や他社の状況などを分析しつつ、お客さまの真の要望がどこにあるかを探るため、具体的な金額例も調査項目に加え、インターネット上でのニーズ調査も行いました。※ 更新制度......かんぽ生命保険でご加入されている契約が保険期間の満了を迎える時、一定の条件を満たすことで、健康状態の告知なしで契約を更新できる制度
その結果、中高齢層のお客さまには、ご自身に万一があったときのことをご不安に感じていらっしゃる方が多くいることがわかりました。また、既存の終身保険だと、お客さまにお払い込みいただく保険料の総額が保険金を上回るケースがあり、とくに中高齢層のお客さまにおいて、保険料総額とする保険金のバランスが課題となっていることもわかりました。
そんな折、追い風となったのが金利の動向です。お客さまにお払い込みいただく保険料総額以上の保険金を設定できる見通しが立ったことで、一時払終身保険商品の検討が進み、商品化に向け前進しました。お客さまのニーズに応えたいという私たちの想いと、時代の流れが合致したかたちです」
「お客さまのために」を徹底。かんぽ生命保険ならではの商品をめざして
一時払終身保険「つなぐ幸せ」の開発に要した期間は約1年。小俣が貫いたのは、「お客さまのために」という点でした。小俣 「それぞれ工夫が凝らされた競合商品が発売されているので、お客さまにとって有益な、かんぽ生命保険独自の商品設計にこだわりました。また、ご利用いただくお客さまを想定する上では、身近な存在がインスピレーションとなりました。
一時払終身保険『つなぐ幸せ』は、健康状態に関する告知を不要としていますが、これは年齢を重ねるごとに健康状態に不安を抱える中高齢層のお客さまにも安心してご加入いただきたいと考えたからです。
また、市場調査の結果、入院などへの備えに対するニーズも確認されたことから、医療特約の付加を可能としました。ただ、医療特約の保険料も一括でお払い込みいただくと、ご加入時の保険料が高くなってしまうため、特約保険料は毎月の支払いに対応するなど、お客さまのご負担を軽減するための措置も講じています。どちらも『お客さまのために』を徹底して考えた結果です」
小俣 「私の両親は60歳手前で、一時払終身保険『つなぐ幸せ』のご利用が見込まれるお客さま層にちょうど当てはまります。退職を間近に控え、老後の資金について話題にするふたりを見て、どんな商品であれば喜んでもらえるか、どんな商品であれば自信を持って勧められるかということも考えながら構想を練り上げていきました」こうした開発を進める中、施策が一方通行にならないよう、周囲の意見も積極的に取り入れていったと小俣は続けます。
小俣 「商品開発部では月に1回、お客さまに保険をご案内するコンサルタント社員などのメンバーを全国各地から集めて、ワーキンググループを実施しています。一時払終身保険『つなぐ幸せ』の開発に際しても、このワーキンググループにおいて、日々お客さまと接している社員の意見やお客さまの反応などを聞くことができる貴重な場として活用し、いただいた意見などを可能な限り盛り込むように心がけてきました」営業部門、事務部門、システム部門を中心とした社内調整を行いつつ、商品発売に向け奔走した小俣。
苦労を重ねて開発した一時払終身保険「つなぐ幸せ」の販売開始後、多くの反響をいただいていると言います。
小俣 「商品開発部にも『新商品である一時払終身保険をきっかけに営業が活性化した』『お客さまからこんな商品を待っていた』との声が届いています。実際に商品を販売するコンサルタント社員の刺激になっていることはもちろん、お客さまからご好評いただいていることが何より嬉しいですね」初めて本格的に携わった商品開発で確かな手ごたえを得た小俣。この経験が貴重な学びにつながっていると話します。
小俣 「商品の基盤となる確固たるコンセプトを設定することの大切さを思い知りました。開発過程で各部門と意見交換していると、要望に応えようとして本来の目的を見失ってしまうことがあります。今回、中高齢層のお客さまのニーズに応えることに集中し、都度原点に立ち返ることで、最後まで軸がぶれることなく思い描いた通りの商品を開発できたと思っています」
10年の節目で見えた、かんぽ生命保険の魅力。商品開発を通じて社員の想いをかたちに
2024年で入社10年目。節目を迎えたいま、小俣にはあらためて実感するかんぽ生命保険の魅力があります。小俣 「真面目で誠実な方が多いのが当社の特徴です。『お客さまのために』と各自が真剣に考えていることを、さまざまな部門の方との関わりを通じて再認識しました。それぞれが内に秘める強い想いを拾い上げ、かたちにしていくことが商品開発部の役割だと感じています」今後も引き続き、商品開発に携わっていきたいと話す小俣。今回の新商品開発を契機に、かんぽ生命保険の一員として、健やかで豊かな人生づくりに貢献していきたいという想いがより一層強くなったと言います。
小俣 「一時払終身保険『つなぐ幸せ』の開発を経て、お客さまと直接やり取りしているコンサルタント社員とのコミュニケーションの重要性を痛感しています。同時に、コンサルタント社員が商品を深く理解するためには、私たち商品開発部からの積極的な情報提供が不可欠です。お客さま対応を行うコンサルタント社員と本社をつなぐ橋渡し役として、双方向のコミュニケーションを通じて組織全体を活性化し、その成果をお客さまへと還元していけたらと考えています」生命保険の力で、ひとりでも多くの人生を守るために。小俣はこれからもお客さまに寄り添った商品開発に情熱を注ぎ続けます。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです