Vol.16 産後の下半身太りを解消!「美脚」に変身する骨盤矯正エクササイズ
「子どもを産んでから下半身が太った」と悩む女性は意外とたくさんいます。
ただでさえ、下半身は痩せにくい部位。
加えて、冬の寒い時期は血行不良になりやすく、体内の脂肪が蓄積されて太りやすくなります。
そんな下半身太りを解消してくれるのが、「骨盤矯正エクササイズ」です。
出産後に体型が変わる根本的な原因を知って、効率的な運動で「美脚」を手に入れましょう。
なぜ産後は下半身が太るのか?
産後に骨盤がゆがんだり、開いたりする現象は、「リラキシン」という女性ホルモンが大きく関係しています。リラキシンは赤ちゃんの分娩時に産道を広げるため、体内で大量に分泌される成分。妊娠して数カ月後から出産に至るまで、継続して放出されるために骨盤がゆがみやすくなっているのです。
スムーズな出産のために必要なリラキシン。とはいえ、一度ゆがんだ骨盤が元に戻るには、しばらく時間がかかってしまいます。
これが、産後の下半身太りにつながっているのです。
からだの軸がゆがむ
「骨盤が開く」ことで、姿勢にも影響を与えます。出産前の軸とは異なるため、ゆがんだ状態のままからだを動かすことになるからです。普段動かさない筋肉を使ったり、動かしていた筋肉を使わなかったりすることで、徐々にバランスの悪い体型になっていきます。
からだの冷え
体内の臓器は、骨盤によって支えられています。その骨盤が開けば、大腸や子宮などの臓器が下がっていき、お互いを圧迫することになります。すると、臓器本来のはたらきが弱くなり、とくに下半身の血行不良や消化不良を招くことになるのです。
また、内臓の動きが悪くなり、筋力も弱まると、徐々に代謝機能も低下していきます。このダブルパンチを受けて、下半身が太りやすくなるのです。
運動不足
出産後の女性は、子ども中心の生活にならざるを得ません。「まだ小さいから」と、移動にバスや電車などを使うことが多くなれば、必然的に下半身の運動量は減ってしまいます。生活サイクルの変化によって、運動不足につながることも理解しておきましょう。
下半身太りを解消!
骨盤矯正エクササイズ
産後の下半身太りを解消するには、根本原因にピントを合わせた「骨盤矯正エクササイズ」が効果的です。
自宅でかんたんにできますから、ぜひ実践してみてください。
骨盤のゆがみを直すおしり歩き
おしり歩きの動き
- 床に足を伸ばして座り、ひじを曲げて脇を締めます。
- そのままおしりで歩くイメージで100歩進みます。
このとき持ち上げたおしりと反対側のひじを内側に入れてください。
(スペースがなければ前後に15~20歩を繰り返しましょう。)
うつ伏せで骨盤を起こす動き
うつ伏せで骨盤を起こす動き
- うつ伏せになって、両手のひらを床に重ねてあごを乗せます。
- 両脚を少し開いて、ひざから下を曲げて足の裏をぴったりと重ね合わせます。
- 足のつま先を上に向けて10秒間キープします。
- 一旦ちからを抜きます。これを3回繰り返してください。
- 足の裏を離し、ちからを抜いて下半身を左右に揺らします。この動きで骨盤周りの筋肉をゆるめます。
スリムな脚をつくる屈伸
スリムな脚をつくる屈伸の動き
- 姿勢よく立ち、左のひざと右のひざの裏を合わせて脚を交差させます。
- その状態のまま、ひざを開くように5回屈伸します。
- 5回目にひざを伸ばしたタイミングで、グッとおしりにちからを入れます。このとき、息をゆっくり吐きながら行いましょう。
- 左右の脚を組み替えて、同じ動きを繰り返します。
ガニ股で立ち、骨盤と股関節を鍛える動き
ガニ股で骨盤周りを鍛える動き
- 立った状態で両手を広げ、手首あたりの位置まで脚を広げます。
- 腰に手をあてて、お辞儀するように床と平行になるまで上半身をたおします。
- 両手をだらりとさせて床につけます。このとき、頭や首のちからも抜きましょう。おしりが上に向くイメージで、ゆっくりと息をしながら行ってください。
ガニ股で座り、股関節を鍛える動き
ガニ股座りで股関節を鍛える動き
- 立った状態で脚を肩幅より少し開きます。
- おしりが後ろにでないよう意識しながら、そのままゆっくりと腰を下ろします。
- 胸の前あたりで手を合わせます。(無理そうであれば脚を90°くらい曲げたら止め、ひざに手を置いた状態をキープしましょう)
- ひじを太ももの内側にあて、ひざと押し合うようにガニ股座りの状態をキープします。
無理をせずゆっくりと美脚を目指そう
女性のからだは、出産することで変化します。
子どもの育児だけでも大変なのに…と、ネガティブな声も聞こえてきそうですが、適切なエクササイズで着実に下半身太りは解消します。
美脚になればいままで以上におしゃれを楽しむことができ、日常生活にもよい刺激を与えてくれるはずです。
筋肉を痛めないためにも最初から無理はせず、焦らずにゆっくりと下半身痩せを目指しましょう。
2019.10.25 作成