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株式会社かんぽ生命保険(東京都千代田区、取締役兼代表執行役社長 千田哲也、以下「かんぽ生命」)は、投資ポートフォリオにおける温室効果ガス(以下、GHG)削減目標を設定致しましたので、お知らせします。
かんぽ生命は、機関投資家として、投資ポートフォリオにおけるGHG排出量に関し、2050年にカーボンニュートラルを目指すとともに、2029年度(2030年3月末)までの中間目標として50%削減(2020年度対比)を設定致しました。
- 投資ポートフォリオにおける温室効果ガス排出量削減目標とは別に、生命保険事業者としての自社によるGHG排出目標を、2030年度までに46%減(2019年度対比)と掲げ、削減に取り組んでいます。
排出の種類 | 区分(注1) | 削減目標 | |
---|---|---|---|
中間目標 | 2050年 | ||
投資ポートフォリオにおける排出(注2) | Scope3 カテゴリー15 |
2020年度対比で2029年度末までに50%削減(注3) | ネットゼロ |
かんぽ生命は、「ESG投資方針」(注4)に従い、脱炭素社会実現に資する投融資を積極的に行うとともに、投資先の温室効果ガス排出量の計測・開示(注5)などに取り組んでまいりました。
今般の投資ポートフォリオにおけるGHG排出目標の設定は、パリ協定の1.5℃シナリオ(注6)の達成にむけた社会的要請を念頭に置くものであり、これを実現するために気候変動対応の諸要素を投資戦略に反映することで、カーボンニュートラル社会の実現と中長期的な運用成果の向上を目指してまいります。
かんぽ生命は、すべてのステークホルダーの皆さまに対する社会的責任を果たすという観点から全運用資産に対してESGを考慮し、持続可能な社会の実現と長期的な投資成果の向上を目指してESG投資に取り組んでおります。
今後も、「Well-Being向上」、「地域と社会の発展」、「環境保護への貢献」を重点取り組みテーマとし、かんぽ生命らしい "あたたかさ"の感じられる投資を通じて、広くSDGsの目標達成や社会課題の解決に貢献してまいります。
(注1) 国際的に認められたGHG排出量の算定と報告基準を開発する「GHGプロトコルイニシアティブ」は、事業者の排出量の分類として以下の3つを示しています。
Scope1:自社での燃料(ガソリンやガスなど)の使用等による直接排出
Scope2:自社で購入した電気・熱・蒸気などの使用等による間接排出
Scope3:サプライチェーンにおけるScope2以外の間接排出。15のカテゴリーに分類され、投資ポートフォリオにおける排出はカテゴリー15に該当
(注2) 投融資先企業のScope1およびScope2の排出量について、投資の持ち分比率をかけて算出した値を合計。対象資産は、国内外上場株式、国内外クレジット(企業融資を含む)。
(注3) 2021年3月末時点での投資ポートフォリオのGHG排出量計測結果を基準とし、2030年3月末時点の計測において50%削減を目標とする。
(注4) 「ESG投資方針」のリンクは以下を参照。
https://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/sustainability/esg/policy.html
(注5)「サステナビリティレポート2021」を参照。のリンクは以下。
https://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/sustainability/assets/pdf/JPlife_sustainability_report.pdf
(注6) パリ協定とは、2015年12月に開催された第21回気候変動枠組条約締約国会議で採択された、気候変動の抑制に関する多国間の国際協定。世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分に低く保ち1.5℃に抑えるため、21 世紀後半に世界全体の温室効果ガス排出量を実質的にゼロにすることをめざすもの。