Vol.9 実は究極の美容フード?意外と知らない「和食」の美肌食材5選
美容にいい食べ物というと、あなたはどんなものを思い浮かべますか?
よく例に挙がるのは、ヨーグルトや野菜類、スムージーなど。主に腸内環境を整えてくれる食品が効果的とされています。
そんななか、ここ最近で見直されているのが日本人になじみ深い「和食」。ヘルシーなだけでなく、美容にも効果のある栄養素をたくさん含んでいるため、究極の美容フードとして注目を集めているのです。
この記事では、そんな和食の美容食材5つをご紹介します。バランスよく口にして、健康的なお肌を手に入れましょう。
白米は美容の味方?
和食の主食といえば、白いご飯。
ここ数年、「炭水化物は太る」という声もあり、ダイエットをしている方に避けられつつありますが、それは必要以上に食べた場合の話。
少し工夫するだけで、白いご飯はむしろ美容効果の高い食べ物になってくれます。
白米は栄養がいっぱい
白いご飯にどんな栄養素が含まれているか、みなさんはご存知でしょうか? ここでは、お茶碗1杯分を例に見てみましょう。
ご飯1杯(150g)※1に対する栄養素
疲労回復に効果的な「ビタミンB1」、女性が不足しやすい「鉄分」、皮膚コラーゲンの維持に重要なはたらきをする「亜鉛」、腸内環境を健全に保つ「食物繊維」など、美容によい栄養素がいっぱい。白いご飯は、とても優秀な美容食なのです。
冷ご飯にすると美容効果アップ
白いご飯は「冷やす」ことによって、さらに美容効果が高まります。温かいご飯が冷めていくなかで、「レジスタントスターチ」という食物繊維のようなはたらきをする成分に変わるからです。
レジスタントスターチとは、「消化されないでんぷん質」という意味。これが小腸で消化されずに大腸に届くと、腸内細菌の餌となって善玉菌が増え、腸内環境が整います。この影響から、美肌をつくりやすいと言われています。
ご飯を冷やす際は、冷蔵庫で急激に温度を下げるのではなく、自然に冷ますのがポイント。
ある程度冷めてから、冷蔵庫に入れてください。4~5℃くらいまで冷ますと、レジスタントスターチが増えるそうです。
意外と知らない「和食」の
美肌食材5選
続いては、和食のなかでも、とくに美容効果の高い食材をご紹介します。
焼き海苔
決して料理のメインにはなりませんが、栄養成分が豊富な焼き海苔。コラーゲンの生成に役立つ豊富なビタミンC、肌や粘膜を強くしてくれるビタミンAやβカロテン、血色をよくしてくれる鉄分も含まれています。
そのほか、美肌をつくるタンパク質、悪玉コレストロールを下げるタウリン、疲労回復や皮膚の健康をキープするといった多くの効果を持つビタミンB群など、美肌をつくる栄養素がたくさん詰まっています。
納豆
納豆と言えば、女性ホルモンに近いはたらきをするイソフラボンが有名。しかし、もう1つ注目されている栄養素があります。アンチエイジング効果のある「ポリアミン」です。
ポリアミンは細胞の生まれ変わりを促進し、新陳代謝を活発化してくれるはたらきがあります。この作用によって、肌の透明感が増し、老化を予防してくれる効果が期待できます。
味噌汁
和食で外せないのが味噌汁です。主成分である「遊離リノール酸」に美白効果が期待できると評判を呼び、いまでは海外のセレブが習慣的に口にすることでも知られています。
また味噌汁には、脂肪の燃焼を促進する「アミノ酸」も豊富。脂肪の蓄積も防いでくれるため、ダイエットをしている方にもぴったりの美容食です。
鮭
ご飯、味噌汁に合う食材の1つである焼き鮭。実は、この鮭に老化の原因になる活性酸を抑える「アスタキサンチン」という色素が含まれています。
また、鮭の皮には、動物性のコラーゲンよりも吸収されやすい「マリンコラーゲン」がたっぷり。これが美肌づくりに適していると言われています。
アジ
アジには、人間のからだで生成できない「オメガ3脂肪酸」が含まれています。これが体内に入ると、「DHA」「EPA」という栄養素に変わって、からだの中性脂肪を下げてくれます。加えて、オメガ3脂肪酸には、女性ホルモンのバランスを整えてくれるはたらきも。美肌づくりにも効果的な優れものです。
また、皮膚の水分を保護してくれる「グルタミン酸」も含まれています。お肌が乾燥しやすい方には、ぴったりの食材と言えます。
和食で
ヘルシーな美肌になろう
和食には、ヘルシーで美容効果も高いメニューがたくさんあります。
洋食や中華、タイ料理など、世界中のあらゆる料理のなかで、これほどの美容フードはなかなかありません。
なじみ深く、飽きないのも和食のよいところです。
美肌をつくりたい方は、ぜひ意識して食生活に和食を取り入れてみてください。
※1 JA福島中央会が運営するJAグループ福島のポータルサイト「あぐり家の食卓」より情報抜粋。
2019.8.9 作成