2011年に公表されたオーストラリアの調査では、45歳以上の約22万人を3年間追跡し、座り過ぎが死亡率の上昇と関連していることが明らかになりました。
1日に8時間以上座る人は、4時間未満の人に比べて1.15倍、さらに11時間以上座る人は1.4倍も死亡リスクが高まることが報告されています。
梅雨の季節は、雨の日が多く、室内で過ごすことが多くなりやすい時期です。テレビや読書も楽しいものですが、座りっぱなしは健康リスクを高めることで知られています。そこで、雨上がりや晴れ間が見られたタイミングで、外に出て梅雨の時期に咲く美しい花々を眺めながら心身のリフレッシュをしてみてはいかがでしょうか?
今回は、座り過ぎによる健康リスクとともに、梅雨の時期に咲く花について紹介します!
皆さんは一日のうち、座っている時間はどのくらいですか?梅雨の時期に限らず車の運転や仕事、テレビを見るときなど、座ることが多いかもしれませんが、近年の研究から、長時間の座位行動が健康リスクを増加させることがわかっています。
2011年に公表されたオーストラリアの調査では、45歳以上の約22万人を3年間追跡し、座り過ぎが死亡率の上昇と関連していることが明らかになりました。
1日に8時間以上座る人は、4時間未満の人に比べて1.15倍、さらに11時間以上座る人は1.4倍も死亡リスクが高まることが報告されています。
人体は、筋肉の70%が下半身にあり、その中でも特にふくらはぎと太ももは「第二の心臓」と呼ばれ、血液を全身に循環させる役割を担っています。
しかし、長時間座りっぱなしの生活では、下半身に下りた血液を心臓に戻せず、血流が滞りやすくなりがちです。その結果、肥満や糖尿病、心筋梗塞、脳血管疾患など、あらゆる病気の引き金になると言われています。
【引用】Van der Ploeg, et al.Sitting time and all-cause mortality risk in 222,497 Austrarian adults. Arch Intern Med 2012;172(6):494-500.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22450936/
【参照元】座位時間が体に及ぼす影響について
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/408/machikyou/d078265_d/fil/kouwa.pdf
座り過ぎを防ぐためには、座っている時間を短くすることが大切です。テレビを見ながらストレッチを行ったり、スマートフォンなどのデバイスを使う時間を決めたりするなどをして、積極的に動くことを心がけましょう。
長時間座り過ぎないように心がけるには、30分ごとに立ち上がる習慣を取り入れることがおすすめです。
また、長時間座っているときには、座ったままでできるかかと上げ下げ運動や脚を上下させる運動を試してみましょう。
【参照元】厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html
梅雨の季節は、雨が続き、外出がおっくうになることもありますが、晴れた日や雨がやんだタイミングで、この時期ならではの彩り豊かな美しい花々を見にウォーキングに出かけてみるのもおすすめです。花を眺めることで心が和み、歩数も自然に増えるかもしれません。
アジサイ科の落葉低木で、日本原産のガクアジサイが品種改良され、世界中で広く栽培されています。土壌のpH※によって花色が変わります。
※pH:水の性質を表す尺度。溶液中の水素イオンの濃度を指します。
元気な女性、辛抱強い愛情、一家団欒、移り気
ユリ科の多年草で、草丈は50〜200cmになります。日本ではヤマユリ、テッポウユリなどが自生し、古くから親しまれています。交配された品種にはオリエンタル系とスカシユリ系があり、さまざまな園芸品種が育成されています。
純愛、無垢、威厳
スイレン科の多年草で、地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべます。夏の水生植物で、温帯と熱帯の2種類があります。温帯種は春から秋にかけて、熱帯種は夏から秋にかけて花を咲かせます。
信頼、純粋
シソ科の半木植物で、樹高は30〜130cmほどです。原産地は地中海沿岸で、その特有の香りは古くからハーブとして愛用されてきました。香りにはリラックス効果があります。
純愛、無垢、威厳
樹高1~3mのアカネ科の常緑低木で、東アジアに自生しています。6〜7月に白い花を咲かせ、徐々に黄色に変わる特徴があります。染料や食材の色付けに使われます。
とても幸せです、喜びを運ぶ
※花言葉は書籍や、花の色で変わる場合があります。
日本で「梅雨」を「つゆ」と読むようになったのは江戸時代であるとされています。それ以前は「五月雨(さみだれ)」と呼ばれていました。「五月雨(さみだれ)」は旧暦の5月、現代では6月頃に降り続く雨のことを指します。日本の民間の風俗や行事を季節ごとに紹介している「日本歳時記」(貞享4年、1687年)において、「梅雨」として初めて記載されたことがその起源とされています。
長時間座り続けることは健康リスクを高める可能性があると言われています。日常生活で活動量を増やすために、ゴミ箱を自分の視野から離れた場所に置いたり、掃除の回数を増やしたりするなどといった工夫を意識しましょう。
また、家にこもりがちな梅雨の時期には、ウォーキングしながら彩り豊かな花々を眺め、心身のリフレッシュにつなげていきましょう。
2024年5月公開