すこやかコラム 第57回

すこやかコラム 第57回

春の自然散策!ハイキングで楽しむ鳥と昆虫のウォッチング

春の暖かな季節には、新緑の葉や小さな野花が咲き誇り、鳥や虫たちも活気づきます。少し遠出して、自然の美しさを心ゆくまで楽しんでみませんか?リュックを背負って、時にはお弁当を持って出かけてみましょう。
今回は、ハイキングの魅力をご紹介します。

セクション01

春の訪れとともに、ハイキングに出かけよう!

ハイキングは、ゆったりと自然を楽しみながら歩くアクティビティです。ウォーキングとは異なり、周りの景色を堪能しながらのんびり歩くのが特徴で、山や小道を散策し、大自然と触れ合うことが目的となっています。

コースの選び方は? How to choice a cource

ハイキングのコースを選ぶときは、歩行距離や時間、標高差、地形などを考えましょう。
同じ距離でも山の条件によって時間が変わります。特に初心者の方は、歩行時間を参考にすると良いでしょう。
一般的な目安として、初心者の方なら 1日の歩行時間は約3~4時間程度が適していると言われています。

ワンポイントアドバイス 適度な水分補給と休憩を取ることを忘れずに!

ハイキングの魅力 ハイキングの魅力は主に次の3つです。

気分がリフレッシュする:自然との触れ合いが魅力です。新緑や花々の美しさに直接触れることで心が和みます。 運動不足解消にも:自然を楽しみながら歩くことで、歩数もアップし、運動不足解消にもつながります! 誰でも気軽に:登山よりもハードルが低く、初心者でも始めやすいのが特徴です。コースによっては道の起伏が少なく、足腰への負担がかかりにくい利点もあります。

セクション02

春に出会える鳥って?バードウォッチングでハイキングをより楽しく

春のハイキングは、木々が明るく照らされ、鳥の観察がしやすい季節です。この時期は鳥たちの恋や子育ての季節であり、オスがメスにアピールするためにさえずります。新緑の中で響きわたるそのさえずりを聞きながら、鳥たちのかわいらしい姿を見つけてみましょう。
観察をしながら歩くことで、鳥たちの生態や特性を深く知ることができ、自然への興味関心をより一層深められます。

探す場所

バードウォッチングをしながらハイキングをする場合、
鳥がよくとどまる場所を探すのがポイントです。

木の頂上:鳥は木の頂上で周囲を見渡し、エサを探すことがあります。ハイキング途中でタイミングが良ければさえずりや飛び立つ様子が観察できるでしょう。 こずえ:頂上同様、こずえの部分もエサを求める鳥の姿が見られるかもしれません。 幹:鳥がくちばしで木をコツコツとたたく音を聞いたら、木の幹を探してみましょう。

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鳥がくちばしで木をコツコツとたたく音を聞いたら、木の幹を探してみましょう。
2木の頂上
鳥は木の頂上で周囲を見渡し、エサを探すことがあります。ハイキング途中でタイミングが良ければさえずりや飛び立つ様子が観察できるでしょう。
3こずえ
頂上同様、こずえの部分もエサを求める鳥の姿が見られるかもしれません。

春に見られる鳥たち

春の街並みや森林などで見られる鳥たちの特徴を知っておくと、
ハイキングのまた違う楽しさを味わえます。

メジロ

大きさ
約12cm
鳴き声
チー、チチュルチチュルチーチーなど

スズメよりも少し小さな体が特徴です。目の周りが白く、鮮やかな黄緑色の羽毛が目を引きます。春には桜や椿の蜜を吸う姿が見られます。

ウグイス

大きさ
雄:約16cm/雌:約14cm
鳴き声
ホーホケキョ、ケキョケキョケキョなど

暗緑茶色の羽色が特徴です。全国的に広く分布していますが、ヤブの中に身を隠すため、実際にその姿を見ることは難しい鳥です。

シジュウカラ

大きさ
約15cm
鳴き声
ツツピン ツツピン、ツツピー ツツピーなど

頭、ほおの周囲、のどからお腹にかけて黒く、背は灰青色で上部が黄緑色といった独特の色彩が特徴です。翼には白線が一本入り、鮮やかな模様が目を引きます。

コゲラ

大きさ
約15cm
鳴き声
ギィー ギィー、ギィーキッキッキッなど

日本で最も小さなキツツキとして知られ、鋭いくちばしに黒と白のしま模様が特徴です。普段は羽毛に隠れて見えにくいですが、オスには後頭部に赤色の羽があります。

ものさし鳥と比較してみよう!

ものさし鳥とは、鳥のクチバシの先から尾羽の先までの長さを測る基準となる鳥たちのことです。
身近で見られるため、覚えておくと見慣れない鳥たちを見分けるときの参考になります。
「スズメより小さい」や「スズメより大きいけれど、ムクドリより小さい」、
「スズメとは違い緑色」など、見つけた鳥の大きさや色などをものさし鳥と比較してみましょう。

スズメ:約14.5cm ムクドリ:約24cm ヒヨドリ:約27.5cm ハト:約33cm ハシブトガラス:約56cm トビ:60~65cm
セクション03

春の昆虫も探してみよう!

春になると、昆虫たちも活発に動き出します。ハイキング途中で少し立ち止まって、昆虫たちの様子も観察してみましょう!

探す場所

昆虫はあらゆるところにいます。ハイキングをする際、
次のような場所を探してみましょう。

花の近く:蜜や花粉を求めて集まる虫たちを見ることができるかもしれません。 樹液の近く:樹液を好物とする虫たちが集まりやすい場所です。 草むら:草を食べる昆虫や、他の昆虫を捕食する虫たちが生息しています。

1花の近く
蜜や花粉を求めて集まる虫たちを見ることができるかもしれません。
2樹液の近く
樹液を好物とする虫たちが集まりやすい場所です。
3草むら
草を食べる昆虫や、他の昆虫を捕食する虫たちが生息しています。

春に見られる昆虫たち

ハイキング中には様々な昆虫たちを
観察することができ、
自然の中での豊かな
生態系を感じることができます。

アゲハ(ナミアゲハ)

大きさ
約40~60cm

全体が薄い黄色と黒の色調になっており、後ろ羽に青とオレンジ色の模様が入っているのが特徴です。花の蜜を吸うため、花の周辺などで見つけられます。

キタテハ

大きさ
約25~30mm

オレンジ色に黒の模様が入っており、羽のふちがギザギザしているのが特徴です。花の蜜だけでなく、樹液にも集まります。

ミツバチ

大きさ
女王蜂:15〜20mm/
雌:約15mm/雄:約16mm

体は全体的に黒褐色で、褐色の長い毛が生えています。花畑などで、よい蜜を見つけた時、他の働き蜂にその場所を知らせるため「8の字ダンス」という独特の飛び方を行います。

ナナホシテントウ

大きさ
約5~9mm

体は黒く、赤い前の羽根には黒い点が7個あり、頭や胸には白い点の模様があります。一般的な「テントウムシ」と呼ばれており、危険を感じると足を縮めて死んだふりをすることが特徴です。


危険な生き物にご注意!

野外では、ハチやヘビ、ガの幼虫(毛虫)などに注意が必要です。ミツバチは基本的にはおとなしいですが、巣が危険にさらされると捨て身で巣を守るため、相手を攻撃してきます。
噛まれたり刺されたりすると体に危険が伴うので、見かけても刺激を与えず、静かにその場を離れましょう。
万が一、噛まれたり刺されたりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

豆知識
樹木の高さに限界がある!?

樹木の高さに関する報告では、通常、130mが限界とされています。木が水を吸い上げる能力には限界があり、これが木の成長に制限を与えると考えられています。

まとめ

春は活動しやすい季節。鳥のさえずりとともに昆虫たちの生き生きとした姿や自然を楽しむハイキングで、心と体をリフレッシュしましょう。

2024年2月公開

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