すこやかコラム 第54回

すこやかコラム 第54回

秋は痩せやすいってホント!?これから始める冬太り対策

冬太りを防ぐには、秋の過ごし方が大切なことをご存知ですか?暑い夏が終わり、気温が下がる秋以降は、寒さで体温が下がらないように、体はより多くのエネルギーを放出するため、代謝が高まりやすいといわれています。今のうちに運動で基礎代謝を高め、冬太りに備えませんか? 今回は、秋からはじめる冬太り対策をご紹介します!

セクション01

季節による基礎代謝の違い

基礎代謝とは、呼吸をする、心臓を動かすなど、人が生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。1日に消費するエネルギーの60~75%程度を占めており、性別、年齢、体格によって個人差があります。

基礎代謝は季節によって変動し、一般的に夏は低く、冬は高くなります。これは、人間の体には体温を一定に保つ仕組みがあるためです。夏は気温が高いため、体内で熱を産生しなくても体温を維持できます。一方、気温が低くなる秋以降は、体温維持のためにエネルギーを使うため、基礎代謝が高くなるのです。基礎代謝は季節によって変動し、一般的に夏は低く、冬は高くなります。これは、人間の体には体温を一定に保つ仕組みがあるためです。夏は気温が高いため、体内で熱を産生しなくても体温を維持できます。一方、気温が低くなる秋以降は、体温維持のためにエネルギーを使うため、基礎代謝が高くなるのです。

秋以降は代謝がいいのに太りやすいのは、どうして?秋以降は代謝がいいのに太りやすいのは、どうして?

寒い季節になると、代謝が高まるのに、体重が増えてしまう人がいるのは、なぜでしょうか。
その理由としては、次のようなことが考えられています。

食欲をコントロールしにくくなる 精神の安定を保つ作用で知られる「セロトニン」は、食欲の調整にも深く関与している脳内物質です。セロトニンは太陽の光を浴びる時間によって分泌量がコントロールされます。日照時間が短くなる秋冬は、夏と比べてセロトニンが不足しやすくなるため、食欲をコントロールしにくくなると考えられています。食欲をコントロールしにくくなる 精神の安定を保つ作用で知られる「セロトニン」は、食欲の調整にも深く関与している脳内物質です。セロトニンは太陽の光を浴びる時間によって分泌量がコントロールされます。日照時間が短くなる秋冬は、夏と比べてセロトニンが不足しやすくなるため、食欲をコントロールしにくくなると考えられています。

飲食する機会の増加 季節柄、忘年会やお正月など、社交的なイベントが増えるため、高カロリーな食事やお酒をたしなむ機会が増えます。つい過食気味になってしまうこともあることでしょう。飲食する機会の増加 季節柄、忘年会やお正月など、社交的なイベントが増えるため、高カロリーな食事やお酒をたしなむ機会が増えます。つい過食気味になってしまうこともあることでしょう。

運動不足 外が寒いと外出や運動がおっくうになりがちです。運動不足によって消費エネルギーが低下すると、脂肪が蓄積されやすくなります。運動不足 外が寒いと外出や運動がおっくうになりがちです。運動不足によって消費エネルギーが低下すると、脂肪が蓄積されやすくなります。

冷えによる影響 寒さによって血流が悪くなると、体内に水分や老廃物が溜まり、体重が増加しやすくなります。冷えによる影響 寒さによって血流が悪くなると、体内に水分や老廃物が溜まり、体重が増加しやすくなります。

セクション02

気温が下がる前に始めよう!冬太り対策にもウォーキングがおすすめ!

基礎代謝が高まる秋は、運動することでさらに代謝アップが期待できます。基礎代謝は筋肉量に比例します。寒さが本格的になる前に運動をして代謝を高めましょう。

強度が高い運動は
体への負担が大きくなります。
その点、歩く速さや距離を自分で
調節しやすいウォーキングは、
けがの心配や心臓への負担が少なく、
室内外の温度差がある季節でも
比較的体への負担が少ないのが
メリットです。

秋冬におすすめのウォーキングの時間帯など 時間帯:暖かい日中 歩数:平均1日8,000歩 速度:中強度(少し息がはずむ程度) 時間:約20分が目安 期待できる効果:脂肪燃焼、筋力の維持・向上、心肺機能の強化、骨粗しょう症予防、ストレス解消など

おすすめの服装は、薄着!? 秋冬のウォーキング時には、温度調整しやすいように、着脱しやすい服装が理想的です。上半身は保温や吸湿性、放湿性の良いアンダーウェア(下着)を取り入れた軽装がおすすめです。寒いからといって厚着をし過ぎると、体が体温を上げるために使おうとするエネルギーの力を妨げてしまいます。

セクション03

寒い日は、その場エクササイズをやってみよう

寒い日や雨の日は、室内で行える運動にトライしてみましょう!

かかと上げ下げ運動のやり方 以下の手順(①~③)を行った後、③のみを1秒間に1往復の速さで10回を1セットとし、1日3セット行うのが目安です。

①背筋を正して、まっすぐ立つ ①背筋を正して、まっすぐ立つ
背筋を正して、まっすぐ立つ
②つま先を外側に開いて立つ 両足のかかとをしっかりつけよう! ②つま先を外側に開いて立つ 両足のかかとをしっかりつけよう!
つま先を外側に開いて立つ
③そのまま、かかとの上げ下げをゆっくり行う ③そのまま、かかとの上げ下げをゆっくり行う
そのまま、かかとの上げ下げをゆっくり行う

POINT かかと上げ下げを行う際、かかと同士が離れないようにしましょう。 机や壁に手をついて行うことでバランスを取りやすくなります。 POINT かかと上げ下げを行う際、かかと同士が離れないようにしましょう。 机や壁に手をついて行うことでバランスを取りやすくなります。

ももの内側運動のやり方 以下の手順(①~③)を行った後、②〜③を5〜10回を1セットとし、1日2~3セット行うのが目安です。

①背筋を伸ばし、両足を肩幅より開いて立つ。 ①背筋を伸ばし、両足を肩幅より開いて立つ。
背筋を伸ばし、両足を肩幅より開いて立つ。
②腰を落としながら、片方の膝をゆっくり曲げていく。 ②腰を落としながら、片方の膝をゆっくり曲げていく。
腰を落としながら、片方の膝をゆっくり曲げていく。
③反対もゆっくり曲げていく。 ③反対もゆっくり曲げていく。
反対もゆっくり曲げていく。

POINT つま先と膝は、同じ方向で少し外側に向けましょう。腰を落とす際は、ゆっくり行いましょう。 POINT つま先と膝は、同じ方向で少し外側に向けましょう。腰を落とす際は、ゆっくり行いましょう。

必ず意識したい運動時の注意点

水分補給

寒い時期でも運動によって汗をかきます。喉の渇きを感じなくても、こまめに水分を摂りましょう。

自分の体調を優先に

運動を行う際は、自分の体調を確認しながら、無理のない範囲で行いましょう。

ウォーミングアップ

寒い季節は体が硬くなりやすいため、ウォーミングアップを行いましょう。ストレッチや軽い屈伸運動で体をほぐすことは、けがの防止に役立ちます。

セクション04

食欲を抑えるための3つの生活ポイント

食欲を抑えるためには、セロトニンという脳内物質の分泌を活性化させることが大事です。日常生活で実践できそうなセロトニンの分泌を促す方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

POINT01

朝起きたら太陽の光を浴びる

朝、起きたらカーテンを開け、窓から差し込む太陽の光を浴びましょう。
脳が朝の光を感じるとセロトニンの分泌が活性化します。

POINT02

よくかんで食べる

咀嚼(そしゃく)運動により、セロトニンの分泌が活性化します。普段の食事で、ある程度歯ごたえのある硬さの食材を選び、噛むことを意識しながら食べるだけでも、セロトニンの分泌に効果的です。

POINT03

セロトニンを増やす食材を取り入れる

セロトニンの生成にはその材料となるトリプトファンが必要です。トリプトファンを豊富に含む食品を摂ることで、セロトニンの増加が期待できます。

トリプトファンが多く含まれている食材例

豆、豆腐、チーズ、ヨーグルトなど

豆知識
太りにくい体づくりには、服装に注意!?

細身のブーツや体を締めつけるような服装は、血液の流れを妨げ、体に必要な栄養や酸素が細胞に行きわたりにくくなる原因に。代謝を活発に保つために、過度にきつい服は避けましょう。

まとめ

秋冬は基礎代謝が高まる季節です。今からウォーキングなどの軽い運動を始め、理想の体重をキープしませんか?

2023年11月公開

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